上を向いて Model 2208

READYFORでクラウドファンディングにチャレンジ中

御支援をお願いします!

「上を向いて」に込めた思い

無味乾燥な空間として広がる病室の天井を、より潤いのある豊かな視覚体験の空間にしたいという27年前の着想から出発した「上を向いてプロジェクト」、本格的な開発に着手してから9年半の時を経て初めて世に問うプロダクトです。いろいろな意味で最初の第一歩ですが、「プロジェクターをベッド天井に向けて設置しよう」と思っても「なかなか良い設置固定手段が見当たらない」という現実に対するソリューションです。

第一歩の先には天井投影という新たなジャンルに、皆様が可能性を見出していただき、利用する過程で様々な活用形態を創出していただけるといいなぁ という思いがございます。もとより健全な活用、発展を願っておりますが、先ずは多くの方に御利用いただかないと本当に役立つ利用方法に辿り着くことは期待できません。天井投影が物珍しさから「当たり前」の風景になるとともに広く歓迎される利用方法が醸成されてくるものと期待してます。

未来の医療・介護における光景の一部分となりますように、皆様の御理解と御支援を心からお待ちしてます。

多数御参加いただきありがとうございました

さて、本プロダクト model 2208 の御紹介です。

小型プロジェクター

今回、使用を考えているプロジェクターの多くは平置きを前提に設計されています。投影用レンズを壁に向けたときに反対側の面には接続コネクター群が配置されていて、天面には操作用のボタンやピント調節のつまみが、逆に底面にはカメラ三脚用のネジ穴が配置されてます。

一般的なプロジェクター

ベッドのヘッドボードと壁との間にプロジェクターを配置する場合、ヘッドボードに三脚用ネジ穴対応の支持具をそのままつけると、操作用ボタンやピント調節用つまみが配置されているプロジェクターの天面は壁のほうを向いてしまい、使いにくくなります。一方でヘッドボードよりヒト側にプロジェクターを装着すると、接続ケーブル群が寝ている人の顔の上に露出してしまいます。

そこで三脚用ネジ穴を壁側に向けて、プロジェクターをヘッドボードと壁との間に配置できるように検討しました。当初ヘッドボードに天板を載せて、そこにそびえたつタワー構造にチルト調節可能なプロジェクター装着マウントを配置しようと考えましたが、全体の重量配分、すなわち重心が高くなってしまい、地震などで送致全体が寝ている人の側に倒れてくる懸念がありました。また、投映レンズの反対面(下面、天板方向)に配置されたコネクター群に接続されるケーブルのために天板からは相当の距離を確保する必要もありました。

半地下のプロジェクター

最終案では天板に開口部を設けて、プロジェクターの下半分が天板より下に沈み込み重心がグンと低くなる、いわば「半地下のプロジェクター」としました。これによってケーブル養生のための距離は問題ではなくなりました。またプロジェクターの冷却用吸排気がコネクターパネル面に配置されている場合でも空気流を妨げる心配がなくなりました。

「上を向いて」の開口部は最前面にまで及びます。そのためベッド・ヘッドボード上部が平たい直線形状だけでなくカマボコ状に盛り上がった形状にも安定した置き方ができます。そして「上を向いて」全体は最前部でベッド・ヘッドボードにひっかけることで後ろ側が下に落ちようとするのを、底面に蝶番接続された支持バーの角度を調節することで防ぎます。この支持バー全体を「コの字」型にしたのは、ヘッドボードが文字通り板状の形状の場合のみならず、縦棒を鉄格子のように配置したヘッドボードの場合にも接触するポイントを得るためです。

さて小型プロジェクターの場合、オーディオ用のスピーカーもそれなりに小さくなります。映像に比べて音質は決して満足できるものでないことが多いのも長時間の視聴では気になります。決して満点ではないもののPC用の小型スピーカーを併用できるようにしました。前後のブリッジ部の横幅を広げることでスピーカーステージとしたので、ある程度の大きさであればPC用スピーカーを置くことが出来ます。

カマボコ型ヘッドボードでも安定して接地。スピーカーも併用できてます
サイズ感のためにiPhone8を並べてみました

「うちでも使えるかな?」 ⇒ まずはチェック!

まず利用予定のベッドに「上を向いて」が装着できるかをチェックしてみましょう。次の型紙をクリックしてPDF形式のファイルをダウンロードします。ダウンロードした型紙をA4用紙に「実寸大」で印刷してください。ハサミのマーク、点線に沿って黄色いエリアを「コの字」型に切り、説明にそってベッドヘッドボードにのせて、ヘッドボードの厚みから、左右のメモリの数値を読み取ります。左の「チルトなし」の数値はまっすぐ上向きにセットはできるプロジェクターの厚さ(仕様としては高さ)、右の「30度チルト」は「上を向いて」で想定してる最も傾けた場合にセットできるプロジェクターの厚さ(仕様としては高さ)です。お手持ちのプロジェクターを搭載できるか、あるいは購入予定のプロジェクターが装着可能かの判断材料にしてください。READYFOR限定コースではカスタムサイズも選択できます.

物を置いたり収納できるように、棚や引出しなどがついている「宮(棚)付き」タイプのヘッドボードには対応してません

使用できるプロジェクターの厚さの制限は、装着するヘッドボードの厚さに依存します.とくにプロジェクターは使用時にチルト(傾き)させる場合があり、本プロダクトでは30度までのチルトに対応してます.チルトすることでプロジェクターが占有する部分が大きくなります.型紙には角度をつけない場合と最大の30度チルトした場合の尺度を記してますので必ず型紙で御確認ください.

型紙

図をクリックするとダウンロードがはじまります

装着

上を向いて」装着のステップ
 ①ベッドヘッドボードに載せて、天板が水平になるように支持バー角度を調節
 ②プロジェクターを装着
 ③プロジェクターのチルト角度を調節

国内独自設計、国産部材、国内製造

「上を向いて」は国内で独自に設計してます。そして国内で加工した部材を国内で製造します.

映像はグレードアップ

映像性能は組み合わせるプロジェクターに依存しますが、将来的により優れたプロジェクターにかえることで向上します。プロジェクターと「上を向いて」は、カメラと三脚の関係に似ています。カメラを買い替えても三脚は使い続けることができる。光源寿命が延びたとはいえ、やがて買い替えの時期が来るプロジェクター、新しい機種を購入しても、サイズと重量が許容範囲内なら「上を向いて」は引き続きお役に立てます。

拡張のベースユニット

例えば、双方向コミュニケーションのためにカメラ・マイク

例えば、より自然な操作のために指先キャプチャーユニット

例えば、投影方向を横壁にかえる「横を向いて」ユニット

これら将来的な機能拡張のベースとしてもお役に立ちます。

ここまでの七転八倒

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